獣医学部開設5年目を迎えました。2022年2月には、獣医学科1期生の学生が初めてのCBT, OSCEの全国共用試験を受けました。129名が受験し、128名が合格でした。3月には獣医保健看護学科(VPP,VRP)の1期生が卒業しました。予定通り、ライフサイエンス(大学院進学を含む)、公共獣医事(公務員を含む)、動物看護の3分野に等分に進学・就職していきました。

 2022年オリエンテーションを迎え、これまでのものを全面改訂し、新入生から5年生まで別々のスライドを作りました。医獣学科、獣医保健看護学科とも例年通り、適正範囲内で定員をオーバーして入学者を迎えることが出来ました。持ち時間10分なので簡潔にまとめるように努めました。

 2022年4月5日。新入生の諸君は、せっかくこの世に生を受け、21世紀に人生を送る世代として、何を学び、どのように社会に貢献し、存在した証を残そうとするのか、大学生活を始めるにあたり、もう一度考えてみてください。高度成長でなく「持続可能な社会」を目指した21世紀の目標(MDGs, SDGs)とは裏腹に、21世紀の最初の四半世紀は、19世紀あるいは20世紀前半に戻ったような状態になってしまいました。夢を忘れずに、授業や学習で迷った時、不安に陥り目標が見えなくなった時には以下の4枚のスライドを思い出してください。

2022年春①のオリエンテーションの記録です。

1年生 https://youtu.be/IPeGZS-X3T4

2年生 https://youtu.be/r9EUukvAZtA

3年生 https://youtu.be/l5FsmFHn3y4

4年生 https://youtu.be/bfNiR5ZCYPQ

5年生 https://youtu.be/zVocA2DAcAc

 

 2022年4月7日。今治キャンパスでは「2年生病」とでも言う出来事が起こります。受験競争を勝ち抜いてきた学生さんたちですが、1年生の専門教育が始まると専門用語を理解するのに戸惑います。1年生の時は、強引に単語帳的に専門用語を覚えることで何とかクリアします(学生さんは比較的得意です)。しかし、以下のカリキュラムでみるように、2年生になり本格的な専門授業が始まると、単語を丸暗記するだけでパンク状態となり、ついには自信を失い、ドロップアウトする学生さんが出てきます。

 授業はカリキュラムツリーにそって進んでいきます。先生方は、自分の講義だけで完結するように教えます。しかし、授業を受ける方は、個別に単語を覚えるのではなく、内容を理解し、互いの講義・実習を結びつけて体系的に知識として頭に入れていく習慣を身に着ける必要があります。単語でなく図形や画像の結合、動画のイメージになればもっと素晴らしい。それが最も労力が少なく、記憶に残っていく方法です。そのためには自分で考えること、分からないことは調べること、QAで質問することが大事です。友達同士の議論も必須です。頑張って乗り越えてください。

 2022年4月8日午前。獣医学部における3年次は特別な学年です。獣医学科、獣医保健看護学科ともに出口(ディプロマ、学士)に影響する学年です。起承転結で言えば1年次の「起」、2年次の「承」そして3年次の「転」になります。

 3年次は、獣医学科、獣医保健看護学科の両学生ともに高度専門分野(One World, One Health, One Medicine)に分かれていく節目と言えます。私自身も、大学時代、教養学部を終えて農学部の獣医学科に進学することになりましたが、それは第1志望から第3志望と成績順位の組み合わせで理学部、薬学部、農学部の各学科のどれかを選んだ結果でした。半世紀以上前の出来事ですが。

 2022年4月8日午後。4年生は入学試験以来の第1関門の試験を受けることになります。共用試験は、3年次の獣医事法規でならった獣医師法17条の「獣医業務独占」に対する違法性阻却事由を適用するものです。単純に言えば仮免許の発行です。CBTとOSCEの試験に合格すれば、仮獣医師として「student doctor認定証」をもらえます。

 そして、5年生になれば、総合参加型臨床実習でグループごとの現場実習、キャリアスキルアップ研修では、一人ずつ分野に応じた施設・機関(海外もあり)での研修を終えて、アドバンスト科目の履修に入ります。

 2022年4月9日。1期生は5年生になります。共用試験、無事に通過出来てよかったです。仮免許(Student Doctor)であれ、5年次春①学期は総合参加型臨床実習で現場の対応を学びます。専門家として社会に出ていく前の第2次基盤教育課程と位置付けました。

 次いで春②学期は、キャリアスキルアップ研修で海外を含め、各自が単独で研究所、施設・機関、大学などで研修を受けます。秋学期は、全国で初めて本格的な高度専門教育(アドバンスト科目の講義・実習)を実施します。本学部のゴールが①「国家試験の合格」と②「社会貢献のできる高度専門家としての獣医師」の養成のための新しい獣医学の確立の2兎を追うものであるためです。一期生と教職員の協力がなければ、成功しないと思っています。頑張ろう!

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

妻と作った人形。

娘の修学旅行の写真をもとにしました。

オリジナルの写真です

 

娘のドイツ時代のカーニバルの写真です。大家さんは子ネズミちゃん「モイスヒェン」といっていました。

下の人形は妻の作品です。

先日、妻の作品が創刊700号記念家庭画報大賞の佳作に入りました。

題「何して遊ぼう」です。

 

妻が、稽古に通い、粘土で作った作品です。昨年、東京フォーラムで、他の生徒さんと一緒に展示されました、「仙人草」

(水やり不要です)。

妻の人形作品です。

ドイツ時代の香代の幼稚園の友達です

ある夏のスナップです。妻の父母、娘、甥たちの集合写真から作りました。